浦沢直樹さんが語るキャラクター論「はじめは『分かってないな』と思う」

2019年9月30日

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出典 YouTube

浦沢直樹さんがフランスで開かれた「第45回アングレーム国際漫画祭」に登壇。
来場者からの質問に答えました。

フランス南西部にあるアングレームで1月25日から28日まで開催された「第45回アングレーム国際漫画祭」。ヨーロッパ最大規模となる漫画の祭典で、『MASTERキートン』『20世紀少年』などで知られる浦沢直樹さんが登壇するイベントが連日開催されました。

27日に開催されたイベントでは、壇上に用意されていたギターでT.REXの「20th Century Boy」を熱唱し始めた浦沢さん。いきなりコンサートが始まったことに困惑する観客を前に2曲歌い上げてから、隅に設置されたデスクで『20世紀少年』の“トモダチ”を描き始め、右上にフランス語で「アングレーム、遊びましょう」と記すと、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。


一方、28日に行われたイベントは、司会者との一問一答形式で自身の創作スタイルについて語るとともに、来場者からの質問にも多数回答。漫画家・浦沢直樹という存在に迫るイベントとなりました。前日のイベントから引き続いて足を運んだファンの姿も多く見られました。

 さまざまな質問が投げかけられる中、浦沢さんが生み出すキャラクターやストーリーの作り方についての質問がとりわけ多く寄せられました。

 浦沢さんの目に映るキャラクターというのは、「はじめは『分かってないな』と思うが、2、3冊目辺りで急に『いい演技だな』と思う。その後は1人歩きしてくれる」と、監督と俳優の関係に例えて説明。その文脈で、「最初は新人俳優なので『(後から見直して)さすがにこの演技は変えなければ』というときは描き直す。描き直したコミックスが発売されるとTwitterで『何の権限があってこんなに描き直すんだ』という声があがります」と、コミックスの最初の方の巻での修正とその反響について話す場面もありました。

 なお、今回のアングレーム国際漫画祭でも浦沢作品の原板展示がありましたが、作品のどの部分を展示で見せるかについては、中盤にキャラクターの良さが出てくると考える浦沢さんと、ネタバレなどを防ぐ意図も含め序盤にとどめるべきと考える主催者側との間で議論を交したことを明かしています。

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浦沢さんは自分が生み出したキャラクターを長い目で見ているんですね。

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