44b7e8dbe32ce0a38ca389f52af54d27_s
今回はGIGAZINEの『90年前に「女性が芸術を創造するには定収入と1人の時間が不可欠」と主張した女性小説家』という記事を紹介します。


1月25日のDoodle(Googleロゴ)を飾ったヴァージニア・ウルフは、第一次世界大戦から第二次世界大戦の戦間期に活躍したイギリスの女性小説家。当時のロンドン文学界の重要人物とされ、「ダロウェイ夫人」「灯台へ」などの著作で知られる人物ですが、彼女が1928年に出版した「女性が芸術を生み出すには定収入と誰にも邪魔されない空間が不可欠」と述べたエッセイについてQUARTZが記しています。

Virginia Woolf: Google honors the writer who declared woman need money to be free - Quartz
エッセイの中でウルフは、いずれもイギリスの女性小説家であるジェーン・オースティンとシャーロット・ブロンテを引き合いに出します。「高慢と偏見」「エマ」などの著作で知られるオースティンは、サマセット・モームが世界の小説ベスト10に選び「するどい感性とユーモアのあふれる文体は比類がない」と評し、夏目漱石も「平凡にして活躍せる文学を草して技神に入る」と述べるほど文章表現に定評のある小説家。しかしウルフはオースティンよりもブロンテのほうが才能にあふれているとし、残念ながらブロンテの代表作である「ジェーン・エア」には惜しい部分が見られると以下の通り述べています。

「この作品(「ジェーン・エア」)を書いた女性(ブロンテ)はジェーン・オースティンよりも才能がありますが、小説の中にブロンテが持つ怒りの感情が表出してしまっているため、その才能が完全には発揮されていません。怒りの感情が小説の内容をゆがめてしまったのです。穏やかに書くべきところで怒りを持って書き、賢明に書くべきところで馬鹿らしく書き、キャラクターを書くべきところで自分を書いてしまっています。彼女の不幸な境涯がそのようにさせたのです」

一生を平穏に暮らしたオースティンと、激動の生涯を送ったブロンテの違いが小説に表れているとウルフは指摘します。そして「お金がなければ、人は軽薄なものに敬意を払ってしまうのです」という主張につなげました。

21世紀の現代においては家庭環境の貧しさが脳に影響を与えたり、貧困地域に住むと貧困から抜け出せず、IQや健康にも悪影響を及ぼすという研究結果などが発表され、貧困が思考に影響を及ぼすということが広く知られています。しかし、1928年の時点でそれを深く理解し、エッセイに著して広く世に知らしめようとしたヴァージニア・ウルフの功績は、もっと広く世に知られるべきなのかもしれません。

出典 90年前に「女性が芸術を創造するには定収入と1人の時間が不可欠」と主張した女性小説家 - GIGAZINE

s_511452
これ、何も女性に限った話ではないですよね。
自分の生活がギリギリだったら小説のこと考える余裕なんてないわけで。

でも管理人は「まったく苦労しないのもダメ」だと思います。
読者の大半は何かしらの苦労をしているはずですからね。



シンプルな家のフリーアイコン素材 6
本日の新着記事(TOPページ)