日本SF大賞受賞! 飛浩隆さん著『自生の夢』の感想

2019年3月30日

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第38回日本SF大賞を受賞した、飛浩隆さん著『自生の夢』の感想をまとめました。

「こちらの御本、発売からすぐ売り切れになってしまった大変人気の商品でございまして、今注文をかけており……申し訳ございません……。浅学なもので、大変失礼なお話なのですが、もし、もしよろしければなのですが、この御本をお客様をはじめ、多くのお客様がお探しになっている理由、また、この御本のことを教えていただけませんでしょうか……。

 今思い返しても、目の前のお客様にも、もちろん飛さんにも大変失礼な話である。「なぜ」と聞いたのは、後にも先にも記憶にないので許していただきたい。

 お客様のプライベートな内容なので詳細は書かない。しかし、お客様は奇異な私の質問にも笑顔で、飛さんの昔からのファンであること、飛さんの既刊本のすごさ、この「10年ぶりの短編集」をファンはみな待ち望んでいたことなどを、熱く、熱く、わたしにじっくりとお話してくださったことだけはお伝えできる。お客様の熱量に感激し、感謝したのと同時に、「10年ぶりの短編集」という大変な書籍を事前に把握できていなかった自分の未熟さを恥じた。出版社に注文を改めてかけ、仕事が終わってすぐ本書籍を買った

『自生の夢』。いままで味わったことのない世界観がそこにあった。繊細な言葉と文体。無限に広がるように感じられるイマジネーションと独創性。SFだの文学だのとカテゴライズしてはもったいないような、誤解を恐れずに敢えて言えば「特殊」な、お客様の仰る通り、凄い本だった。

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