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「ミステリーの女王」と呼ばれるアガサ・クリスティは生前、謎の失踪をしたり、別の名前で小説を書いたりしていたそうです。


アガサ・クリスティといえばエルキュール・ポアロやミス・マープルなどの世界的名探偵を生み出した、「ミステリーの女王」とも評される推理小説家です。クリスティの小説は全世界で累計20億部以上も出版されており、「聖書とシェイクスピアの次に読まれている」ともいわれていますが、そんな「アガサ・クリスティの生涯にまつわる謎」についてThe Edwardsville Intelligencerが述べています。

Book World: Agatha Christie's life rivaled the immortal mysteries she created - The Edwardsville Intelligencer

クリスティの小説は死後40年以上が経った現在でも決して古くさくならず、また絶版になることもなく出版され続けており、全世界で累計20億部を超えるほどの売れ行きを記録しています。近年も「オリエント急行殺人事件」が新たに映画化されたり、他の作家による続編が書かれるなど、全くミステリー界におけるクリスティの影響が薄くなる気配はありません。
クリスティが表したミステリー史上最大の問題作ともいわれているのが、1926年に出版された「アクロイド殺し」です。当時のミステリー界には保守的でトリック重視の風潮が広まっており、誰もが想像すらしなかった手法を用いた「アクロイド殺し」は、「フェア・アンフェア論争」を引き起こしました。しかし、この「アクロイド殺し」が評判になったおかげで、クリスティは一躍人気作家の仲間入りを果たしました。

ミステリー愛好者たちの間に大きな論争を巻き起こし、批評家たちからは激賞されたこの小説を出版したのと同じ1926年、クリスティはまたもメディアの注目を集めました。ある日、クリスティが自動車を運転して出かけたまま、謎の失踪を遂げてしまったのです。人気推理小説かの失踪事件というセンセーショナルな話題は人々の注目を集め、シャーロック・ホームズシリーズの作者であるコナン・ドイルがコメントを出し、クリスティとの不仲説がささやかれていた夫のアーチボルドに疑惑の目が向くなどのほか、捜査機関も述べ数千人を投入して捜査に当たったとのこと。

クリスティは失踪から11日後、保養地のホテルで夫の愛人名義で宿泊していることが確認され、家族によって保護されました。失踪の原因は夫アーチボルドの浮気が原因だともうわさされていますが、クリスティは決して失踪当時のことを話すことはありませんでした。当時から現在に至るまでクリスティの失踪は大きな謎とされており、クリスティが死去した後の1979年には、「アガサ 愛の失踪事件」という映画にもなっています。
また、クリスティはよく知られたアガサ・クリスティという筆名の他に、メアリ・ウェストマコットという筆名でいくつかの小説を執筆していました。ウェストマコット名義で書かれた小説では、サスペンス的風味も残しつつ、クリスティの破綻した最初の結婚や母親に対する愛情などに影響を受けた、ロマンス的なストーリーが展開されています。現在ではクリスティ名義で出版されている「春にして君を離れ」は、非常に高い評価を受けている作品です。

ウェストマコットがクリスティの別名であることは、クリスティ自身によって固い箝口令が敷かれており、約30年もの間に渡ってクリスティは別名で小説を書いていることを隠し続けました。「アガサ・クリスティは自分自身をあまりにも賢くて制御され、人間の感情について熟知した存在として世間の人々に感じさせました。一方、ウェストマコットは非常に敏感で繊細な存在であり、クリスティが生まれ育ったハロゲイトの地で生まれた幽霊のようなものでした」とアガサ・クリスティの伝記を執筆したローラ・トンプソンは述べています。



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ミステリーの女王は人生もミステリー的なんですね。



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