衆議院議員が語る漫画村問題「グレーではなくて真っ黒」

2019年4月29日

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「MANGA議連」会長の衆議院議員・古屋圭司さんによると、漫画村の運営は明らかに違法とのことです。

まず大前提として、『漫画村』は違法なのか否か。その点についてはネットでも喧々囂々の議論がなされている。しかし古屋氏の答えは明確だ。「漫画村の“運営”は明らかな著作権法違反。著作権侵害です。文学や美術的著作物の保護に関する『ベルヌ条約』をはじめとする国際条約にも記されている通り、ほとんどの国で著作権侵害にあたるというのが『漫画村』に対する専門家の考え方です」と即答。これは10年以下の懲役という刑事罰の可能性もある重大な違法行為であると指摘する。

 しかしネット上では、「法律的にはグレーなのではないのか?」という声も多い。その点についても、「私はグレーというのは正しくないと思う。『漫画村』は違法コンテンツへのリンクを掲載するリーチサイトではありません。サイトで著作物を無断で公開するリーディングサイトなので、グレーではなくて真っ黒だと個人的には考えます」と古屋氏。しかし、そこには単純ならざる問題があるとも

 「『漫画村』の運営者は真っ黒ですが、海賊版サイトの漫画を見ること自体は違法ではありません。私はそこが問題だと思っています」と眉をしかめる古屋氏。2010年、「著作権法の一部を改正する法律」によって、違法にアップロードされたコンテンツをダウンロード(複製)する行為を違反とする議員立法を古屋氏らは成立させた。しかし、その際に対象となったのは“録画”と“録音”だけだった。それも対象は映画や音楽。今回のように静止画である漫画は対象になっていない。「しかも、違法となるのはダウンロードを伴なわなければなりません。そういう意味では、現在の法律が現実に即していないと感じます」
漫画『あしたのジョー』の作者として知られるちばてつや氏が理事長を務める日本漫画家協会が13日、公式サイトで「海賊版サイトについての見解」を発表。そこで同氏は、「作り手と作品を利用するみなさんが輪の中で繋がっていることが大切です」とメッセージを発信した。それはつまり、ちゃんとルールの中で繋がっていけば“漫画界”のパイは大きくなっていくはずなのに、残念ながら作り手(漫画家)が強制的に輪の外に追いやられているのだと警鐘を鳴らしているのだ。

 古屋氏は「その通りだと思います。創作努力を全くしていない海賊サイトが暴利をむさぼるのは漫画文化を衰退させるだけ。早急な対応が必要です」と力を込める。「なにより、こんなことを続けたらクリエイターがいなくなってしまう。それは結局のところ漫画ファンが自らの首を絞めることになりかねない。『漫画村』を利用している人は、その点をよく考えて欲しい」と強調した。

 また、政権与党として対策を講じるのとは別に「海賊版サイトに対しては、正規のビジネスで追い出すことが重要です。映画、音楽、ゲームでは“無料”のサービスが普及している。でも残念ながら、漫画についてはそこまでいっていない」と指摘。

 『漫画村』への対応を早急に進めると同時に、「漫画業界が海賊版サイトに負けない“新たなサービス”を生み出すことも必要なのでは」と古屋氏は語った。

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法律で漫画村を潰してもらうより漫画業界としてマネタイズに取り組んだほうが早いかもしれませんね……

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