坂本龍一さんの父親は文学史に残る名編集者だった

2019年4月29日

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NHKのファミリーヒストリーに坂本龍一さんが登場し、父親の坂本一亀さんが伝説的な編集者だったことが紹介されました。
 

田邊園子は、《坂本一亀は既存の流行作家を追いかけることを嫌い、他の編集者が注目しないような目立たない執筆者に注目し、激励した。彼はたえず無名の人のなかに可能性を探ろうとする努力を続けていた編集者であった》と書いている(『伝説の編集者 坂本一亀とその時代』)。彼がそれほどまでに新人発掘に力を注いだのはなぜなのか? これについて本人は次のように語っている。

《新宿の酒場で、ある大手出版社の編集者に罵倒されたこともありました。「坂本は新人相手に、いい気分になってやがる」とね。
 でも、僕は発掘して育てたかったのです。戦争体験が、そうさせたのだと思います。兵隊に行って帰ってきた。かなり精神的に参ってね。だまされたわけです。だましたほうも悪いけれど、だまされた自分も不甲斐ない。そのために、同年代の人たちが死んでいった。社会人として世に出る機会も与えられず、彼らは死んでしまったわけです》(『シリーズ20世紀の記憶 第13巻 連合赤軍・“狼”たちの時代』)

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坂本一亀さんがいなかったら昭和の文学史はかなり変わっていたでしょうね。

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