東大生「文章が書けない人は準備が不足している」

2019年6月26日

作文嫌いな僕にとって、東大入試は大の鬼門でした。全科目記述方式、問題によっては600文字以上の作文が求められる東大を攻略するにあたって、「どうして文章が書けないのか?」「どうしたら文章が書けるようになるのか?」について、徹底的に悩み抜きました。

その中で発見したのは、「書けない人は、準備が不足している」ということです。

作文ができないのはスキルが不足しているからではなく、単に準備が不足しているだけ。今からお伝えする3つの準備を事前にしておけば、誰でも文章を書けるようになるのです。

今日は、そんな書く前にやっておくべき「3つの準備」をご紹介したいと思います。

STEP1:「結論」を準備する
はじめにしなければならないのは、「結論」の準備です。

僕は現在、数多くの受験生に勉強を教えていて、その中で「文章が書けません!」と語る生徒にもよく出会います。

そう語る生徒には全員、実はある特徴があるということに気づきました。それは、「何が書きたかったの?」と聞いたときに、一言で答えられないということです。

例えば読書感想文の課題に取り組む生徒に、「その読書感想文、何が書きたいの?」と聞くと、主にこの2種類の答えが返ってきます。

①「この本は、こういう本で、こういう登場人物がいて、こんな話をしていたので、それをまとめたいです」
②「『この本は面白かった』って書きたいです」
一見、①の回答をする生徒のほうが文章が書けそうなものですが、実は意外に作文が書けるのは②の回答をする生徒です。

①の回答をする生徒は、何を書くべきなのかはたくさん知っているし、僕が本について質問するとたくさん答えてくれるのですが、いざ文章にしようとすると、書けないことが多いです。逆に、②の回答は、一見すごく稚拙に見えるのですが、この回答をして書けなかった生徒を、僕は今まで見たことがありません。

なぜ②のほうが文章を書けるかというと、たとえ中身を思いついていても、結論が固まっていなかったら、文章なんて書くことができないからです。

文章というのはしょせん、「結論」の言い換えでしかありません。どんな本もどんな記事も、1つ伝えたいことがあって、その「伝えたいこと」を言い換えて文章にしているだけなのです。

先ほどの例で言うなら、「この本は面白い」という結論があれば、「この本のこういう点は【面白い】」「このシーンでは、こういうことが考えられて【面白い】」「登場人物のこういう行動は、伏線になっていて【面白い】」と、「この本は面白い」を言い換えていくらでも表現することができます。

逆に①のように「こういうシーンがあって……」「こういう伏線があって……」という「事実」を知っているだけの状態だと、結局何が言いたいのか考えきれていないから、文章にならない。「この本はこういう本で……あれ? いったい自分は何が書きたかったんだっけ?」と迷子になって、結局一歩も筆が進まないのです。

STEP2:「目的」を準備する
2つ目は「目的」の準備です。僕は3つの準備の中で、これがいちばん見落とされがちだと感じています。

例えば、あなたの住んでいるマンションにこんな張り紙がしてあったとします。

当マンションでは4月15日(月)に、〇〇株式会社にお願いして住環境の定期検査を行います。これは1年に1度行うもので、当日は10〜11時の間に行います。よろしくお願い致します(その際断水になりますので予めご了承ください)。
いかがでしょうか? 一見すると、4月15日の検査についての報告に見えますが、これ、( )の中に入っている「断水」の話のほうが重要ですよね? そっちのほうが住民にとっては重大な話なはずです。

笑い話みたいですが、頑張って書いた結果、「そこのほうが重要じゃないの!?」というポイントをすっ飛ばし、どうでもいい情報ばかりを書いてしまっている文章って意外と多いです。僕も昔はメールやチャットで何かを話すとき、「お前、こっちをもっとちゃんと伝えろよ!」と言われがちでした。

なぜこういうことが起きてしまうのかというと、「目的」の準備を怠っているからです。

目的というのは、「何のために書いているか」というもの。より正確にいうならば「読者にどうなってもらいたいのか」という話です。

この文章で言うならば、「こういう検査があるよ!」という情報を共有し、さらに「断水があるから気をつけようね!」と注意喚起を行いたいわけですよね? でも後者を疎かにしたから、こういう文章になってしまったわけです。

STEP3:「型」を準備する
3つ目は「型」の準備です。

今から僕は最悪なことを言いますが、結局文章なんて「モノマネ」でいいんです。見よう見まねで書いてみて、後から自分流を作っていけばいいのです。はじめからスラスラ書ける人なんているわけないのに、ゼロからスタートして「書けない!」と悩んでいる人が意外と多いと思います。

そういう人の気持ちはめっちゃわかります。僕もそうでしたから。「自分で文章を書かなければ意味がない!」と、他の人がどういう文章を書いているかを知らないままにペンを持って、頑張って書こうとするんだけど全然進まない……。そういう苦しさはよくわかります。

でもこの問題は、「型」をまねすることですぐに解決できるのです。内容をまねするのはパクりですから問題ですが、構成や構造、順番や必要な要素はどういうものなのかを理解することで、格段に文章は書きやすくなります。

例えばみなさんだって「企画書を書け!」と前提知識ゼロの状態で言われても困りますよね? それこそ何から書き始めればいいかわからないと思います。

でも、先輩から「企画書において必要なのは、『1.概要』『2.企画の詳細』『3.検討の背景』『4.企画の特徴』『5.予算』だよ!」と、前に先輩が提出してOKをもらった企画書を見せられながら言われたらどうでしょうか? 書けるような気がしてきますよね?

「企画書」という漠然としたものでなく、構成要素ごとに書いていけばいいのなら、意外と問題なく書き進められるはずです。

これと同じように、読書感想文でもメールでも報告書でも議事録でも、「型」さえ準備しておけば自然と書きやすくなるのです。なので、「結論」と「目的」を準備したら、今度は「型」を準備するようにしましょう。

誰かから教えてもらうのでもいいですし、今なら本でもネットでも「型」が載っているツールはたくさんあります。もちろん全部まねしてしまう必要はありませんが、どういうことを書けば過不足がないのか、結論を伝えて目的を達成できるのかを考えながら「型」を準備することで、書くことの方向性がおおよそ見えるようになります。

出典 東大生が教える「文章が苦手」が一瞬で治るコツ | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

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創作の場合は、
1.主人公の目的を明確にする
2.読者にどんな気分で読んでほしいか考える
3.プロの構成から学ぶ
って感じですかね。

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