新聞の投稿欄に21歳女子大生の文豪が降臨する

巻き髪のJKは全力で走った
大学生
市原 ガブリエラ 円(神奈川県 21)

高校3年の梅雨。受験勉強が本格化し、大好きな友と過ごすJKライフは夕暮れを待たずにおしまい。それでも最後の高校生活、「かわいい私」のために1日たりとも妥協はできない。
だから本当に嫌いだった。忙しい朝に30分を費やした巻き髪を奪い去る雨が。できれば毎日、アリアナ・グランデのように巻いた髪にピンクのセーターで投稿したい。ママは、特別に強力なヘアキープスプレーを買ってくれたが、雨が降ればアリアナは台無しである。
金曜日は特に晴れてほしい理由があった。塾の担当教師の男子大学生。明るい茶髪といい、香りといい、17歳には超絶な存在だった。
忘れもしないあの放課後。くるんと巻いた髪を両手で包み、雨の弾から逃れるべく全力で走った。が、塾に着いたら見事なストレートヘア。
「あーあ、かわいい状態で会いたかったのに」とぼやきながら席につくと、そのイケメンが衝撃発言をした。「今日は雰囲気ちがうね」に続いて、「いいじゃん」と。

 

 

 

 

 

 

 


メモ:「香りといい」→女子は他人の体臭に敏感

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Posted by yomisoku