ジャンプ+に「インディーズ連載枠」が新設、毎月Web投稿作品上位から連載化へ
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2012/11/news156.html
2020年12月12日 08時30分 公開
[ねとらぼ]集英社はWeb漫画サイト「ジャンプ+」上に、個人で連載できる「インディーズ連載枠」を創設すると12月11日に発表しました。
インディーズ連載枠の作品は編集部がネームチェックを行わない※のが特徴(※表現等、掲載基準に達しているかの確認は行うとのこと)。原稿料は各話の閲覧数に応じてプラスアルファが支払われる仕組み。1ページあたりの原稿料は5000円がベースになり、閲覧数が10万増えるごとに1500円(最大で1万5000円)加算されます。
インディーズ連載枠に掲載する作品は、漫画投稿サービス「ジャンプルーキー!」内に新しくスタートした「ジャンプ+連載争奪ランキング」で毎月選出。月間ランキング1位を獲得した作品が、1年以内にインディーズ連載枠としてスタートする権利を得ます。連載ペースは週刊、もしくは隔週刊を想定。
この施策により、作家側の「商業誌では連載したいけど担当とのやりとりが億劫」「商業経験が浅いと原稿料が安くて不公平」といったニーズに応えられるとしています。
また、2020年12月から2021年2月は、創設記念キャンペーンとして、連載権授与枠が3倍になるキャンペーンも開催。「連載争奪ランキング」上位3作品がインディーズ連載権を得られます。インディーズ連載ではコミックス(紙・電子)の刊行が確約されないことや、連載終了後1年間は集英社が出版権・有料での配信権を持つといった諸注意も。詳しくは公式サイトで確認できます。
12月11日23時時点のランキングトップ10/1位:『ジンにはライムのように』、2位:『SS』、3位:『マシニマキナ・毎日投稿』、4位:『文子と早春の煙』、5位:『Magic Bullet』、6位:『MOM number 35』、7位:『この世界から僕は消えた』、8位:『きみはヒーロー』、9位:『昨日より僕は強かった』、10位:『強そうなヴィランと超強そうな美人妻』
「商業誌では連載したいけど担当とのやりとりが億劫」そんな方も多いと思います。
そこで、ジャンプ+に【個人】で自由に連載できるインディーズ連載枠を新設します。
編集のネームチェックを経ず基本自由に連載できます。SPY×FAMILYや怪獣8号と一緒に競って連載できます。続https://t.co/YvLSqAoKN4 pic.twitter.com/HDdYDVsltN— モミー 【少年ジャンプ+編集】 (@momiyama2019) December 11, 2020
そして「商業経験が浅いと原稿料が安くて不公平だ」そんな不満がある方もいたと思います。
ジャンプ+インディーズ連載は、その話の人気(閲覧数)によって得られる金額が上下します。
多くの読者に読まれる人気作に成長すると、最高1ページ2万円お支払いします。続く pic.twitter.com/jMPmTWeCAO— モミー 【少年ジャンプ+編集】 (@momiyama2019) December 11, 2020
続き
連載権の獲得方法はシンプルです。
マンガ投稿サービス「ジャンプルーキー!」内で毎月開催する「連載争奪ランキング」で人気を得ると獲得できます。最新3話分の閲覧数で順位は決まります。ジャンプ+インディーズ連載から多くの魅力的な作品が生まれる事を期待していますhttps://t.co/qoI97YXhcW— モミー 【少年ジャンプ+編集】 (@momiyama2019) December 11, 2020
なんかすごい時代になったなあ… https://t.co/P4mWOuIQTG
— ハシケン@コンテアニメ工房 (@conteanime) December 11, 2020
ジャンプラにインディーズ連載枠新設って相当思い切ったな〜 詳細も見たけどこれは面白い試み。インディーズからかなりの人気作品になる可能性もあるのでその辺は楽しみ。個人で連載できるって新しい時代。 https://t.co/UAcgGGzEII
— スペース (@space_WT) December 11, 2020
私自身はもともと週刊誌の編集者(漫画誌ではありません)で、物書きになった今でも編集者の重要性はよくよく理解しているのですが……。
編集者不要論がネットで語られている中、こうした試みが出てくることに、さすがジャンプ+と唸りました。 https://t.co/V02tILlnxQ
— 西島ユタカ@脚本家・漫画原作者 (@toyoko_t) December 11, 2020
これは「編集不要論」へのひとつのアンサーというか、真っ向勝負ですな。
編集者はプライドにかけても個人作品には負けられないでしょう。
動向が楽しみ。 https://t.co/Y0UvgcBgCl— マンガ編集者児玉 (@9GsHjrvWX8zzGi0) December 11, 2020
プリミティブな勢いとか気持ちって大事だし、人の心に届きますからね。
— マンガ編集者児玉 (@9GsHjrvWX8zzGi0) December 11, 2020
アンケ至上主義がPV至上主義になるわけですね。
ディスカッション
コメント一覧
編集者不要論に対するアンサーっていうのは違うんじゃない? サイト運営側に編集者の息がかかってるだろうからどうとでも工作できるし
でも面白い試みではあるよね、天下のジャンプがやってるってところが特に
『個人で自由に連載できる』・・???
→ああ、ルーキ枠とやらの中から勝ち抜いて連載権を得たのち、なんだね。そりゃそうだ。
『担当とのやりとりが億劫な人のニーズにこたえる』・・???
→『※連載終了のタイミングは、ご相談した上で、編集部が決定いたします』
打ち切りは存在するんだね。そりゃそうだ。
休業していたベテランさんがいきなり参戦、とかあるんでしょうかね。
連載枠に入れば最低でも生活費程度のお金がもらえるのが強みだな
ラノベレーベルもこれくらいのことに挑戦して欲しい