【晒し】ラプラスの人工天使
Z姫さんより
ラプラスの人工天使
https://ncode.syosetu.com/n8175gu/
皆様初めましてZ姫と申します。私、執筆するのは殆ど初めてなのですが、ある程度書いた辺りで自身の大きな弱点が分かりまして、『キャラクターの個性』がどうにも薄いように思えてならないのです。
勿論そもそも文章自体がお粗末な事も日々机に向かう度に痛いほど思い知らされております。
それに関しましても練習法やどのように直したらいいか、改案を示していただけるとありがたいです。
『何をどう変えればキャラクターの魅力を引き出せるのか』『客観的に見て何が足りないのか』『文章力の向上に必要な修正部分、クセ』
『非テンプレを意識した作品なので最低限のオリジナリティがある作品に仕上がっているか否か』大まかにこれが知りたいです。
このサイトは3年前から愛用しているので管理人さんにも純粋に作品を読んでもらいたいなとも思っております。
重ね重ね申し訳ないのですが出来れば最初の山場が来るACT12、までは読んで頂きたいです。どのような批判的な感想であれしっかりと受け止める所存です。ビシバシお願いします。
ディスカッション
コメント一覧
少し読ませて頂きました。
率直な感想をいうと、ACT1の時点で読むのがちょっとキツいなと感じました。
文章力を上げるには、ということですが、まず第一に「巧い文章を書こうとするのをやめる」ということに尽きると思います。ACT1の冒頭、達也が自分の姿を鏡を見て驚くところですが、「2人はどこにいるのか」「なぜ鏡を見る状況になったのか」「そもそもこの2人はどういう経緯で出会ったのか」が説明されないまま話が進行してしまいます。「経緯は後々わかります」と言いたいかもしれませんが、後々まで読んでもらえなければ経緯は分からず仕舞いです。「山道」という程度の情報なら、明かしてしまったほうがいいでしょう。
細かいことですが、日本人なのに軍人、ポンド・ヤード法とメートル法が混在してるのも「?」でした。フランス傭兵部隊みたいなのかな、でもフランスはインチ表記じゃないはすだし……うごご。ただこれは「この世界ではこうなんです」といわれればそれまでなので別にいいんですけど。
比喩表現もよくわからないものが多いです。登場人物の状況や心境を表現したい、というよりは独創的な比喩、語彙力のある文章を見せたいという気持ちが強くなってしまっているように感じました。銃の表現もそうですね。サイズや重さ、ダメージ具合(使い込まれているか新品か)が分からないので、銃に対する知識を見せたいという気持ちが前のめりになっているように見えてしまいます。
作家同士のコミュニティだと表現の独創性ばかり評価されがちですが、読者が求めているのは物語やストーリーの独創性であって、文章表現ではありません。巧い文章より、伝わる文章を目指したほうがいいでしょう。
キャラクターの個性については、設定はかなり個性的だと思います。私もありとあらゆる小説を読んでいるわけではないので、既存の作品と類似が全くないかどうかは分かりませんが。
ただ、既視感のようなものでなく漠然と個性がないように作者様が感じているのでしたら、その理由は「作者が乗り移っているから」でしょう。
作者の考えたこと、作者のやってほしいことをただこなすだけのキャラになってしまうアレですね。思考回路がみんな一緒で、前提として持っている知識もみんな一緒。だから会話は設定語りにしかならないし、行動は唐突で全てが敵か味方かの単純なロールプレイになってしまう。
解決するには、作者が徹底的に演者になることです。設定を読み込み、この子はこういう子で、こういうときはこう返して、こう行動して……というのを突き詰めていきます。キャラの魅力の引き出し方も実はこれで、そのキャラの魅力がどこにあるのかを演じる本人が分かっていないのでは、あるはずの魅力も分かってもらえません。ドラマの役者なら「整った顔」がありますが、文章にはそれがありませんからね。
初めましてそかだれ様。
まずは拙作を読んでくださりありがとうございます。
ACT1から始まりますがやはり文が独りよがりで冗長なモノになっておりました。書いた経験が無いので寧ろこう言うものだとすら思い込んでいたようです。→不必要な描写と不要な文字を根こそぎ削らせて頂きます。
設定の穴→ポンドやらの単位は統一させて頂きます。
確かに作家(仲間内)に幾ら評価されても読者に読みにくいと思われる作者になってはダメですね。まずは読者さんに読み易い文で作品を楽しんでもらうことが先決でした。読みづらい文章を書くのは簡単だけど読み易い文章を書くのは難しい事に今気づきました。→中学生でも読める文章を心がけます
キャラクターの個性につきましては個性的とお褒め頂きありがとうございます。作者が乗り移っていると言う考えは私も前々から思っておりました。
→そかだれさんのおっしゃる通り徹底的に演者になる様努めてみます。
とりあえずこの辺で丸々書き直すくらいの気概で大幅な改稿を行なってみたいと思います!!
そかだれ様。
普段の感想欄ではあまり読者様が言えない作品の悪い所を教えてくれて本当にありがとうございます。貴方様の意見を一件見れただけでもここに晒した甲斐があったと思います。ご意見絶対に無駄にはしません。
すこし読ませていただきました。
そかだれさんもおっしゃっていた通り、すこし読むのがキツイというか、目が滑るというか、私は12話まで読むことは出来ませんでした。ごめんなさい。
ただ、初めてこれくらい書けるのなら上々なんじゃないかなとも思います。
作者様がおっしゃっていた山場となるであろう、12話までは読んでいないのですが、それでも読んだ感想を挙げるとするなら、そしてかぶらないように指摘させていただけるのなら、読点が少ないんじゃないかなと思います。読んでいて息切れをおこしてしまい、結果目が滑ってしましました。なろうの規約を詳しく知らないので、引用して指摘は出来ないのですが、せめて一文に読点はひとつくらいほしいかなと。
あとは作者様の目標がどこにあるのかはわかりませんが、商業で書くつもりなら基本的に〝、、、〟と表現されるよりも三点リーダーを偶数個連続して使ったほうがいいんじゃないかと思います。
最後にすこし細かいのですが、三人称視点なのに主観というか、作者様の心の中が投影されているな、と。べつにいいのですが、私の場合、すこし混乱してしましました。
賢者の孫の嫁様。まずは感想ありがとう御座います
ある程度予想していたのですが複数の方から読みづらいと指摘をして頂くことで確証を得られました。そうですね。
意味のない抽象表現を雑多に詰め込んだ結果だと私自身も今になって頭を抱えております。すぐに直させていただこうと思います。作者の心の投影、問いますかツッコミは『』にするなりで差別化を図ろうと思います。
貴重なお時間を拙作に割いて頂きありがとうございました。
面白い作品に出来るよう、まずは読み易くしたいと思います。
小説を書くのが初めての割には書けている方だと思います。
申し訳ないのですが私もACT12に辿り着く前にギブアップしました。
あらすじの時点で問題点を感じましたが、本文に対しても言えることなのでまずはそこから指摘します。
>運命を司る天使と運命を破壊する主人公。
映画の宣伝よろしくビシッと決めたキャッチフレーズ的な意味で置いているのかと思いますが、前述のキャラクターの説明との繋がりが一切見えません。
※悪魔なのに天使? 運命を知る能力と司ることは違うのでは? 運命を破壊するは唐突過ぎるワード、等々
要するに、一文と一文の繋がりがあまりに弱いのが読みにくさに直結しています。
文章というのは前の文脈を受けて次の文があり、と連綿と続いていくものですが、Z姫さんの文章は駅伝でいう繰り上げスタートの連続で文章を書いているような印象を受けました。
ACT0の例を出すと、最初の段落では『夕飯』『道で出会う人数』の予測について話し、次の段落では『出会う人数、性別、場所』『夕飯』と内容がズレる上に順番も逆になっています。
読みやすい文章とは、基本的に提示した通りに答えを示すものです。
このように、前の文章(文脈)を押さえた上で次の文が書かれているとは思えない文章が続きます。
エソラは名乗ってもいないのに地の文にいきなり登場し混乱を招く一方で、
直近で既出の情報が繰り返されるので、情報量が薄くいわゆる『目が滑る』状態になってしまいます。
一人称(話し言葉)と三人称(書き言葉)が入り混じりすぎていてミスというレベルではなく、読むというより読解するような感じです。
キャラクターの魅力にしても、第一印象としてはごくごく普通と感じました。これは見せ方というか描き方の問題だとは思います。
駅伝の繰上げスタートに関しては、私自身前々から非常に強く感じていたことです。何故書いていて違和感があるのか自分でも曖昧にしか察せてなかったのですが、此度はハッキリ文章に起こしていただき理解できました。
ACT0も見直したいと思います。
プロットも書かずに毎日二話書いていたのが悪い方向に出てしまったようです、執筆とはやはり想像よりも遥かに難しいことですね。以後は暫く読書と言う勉強に努めてみようかなと思います。
銀天様。貴重なご意見ありがとうございました。
やはり皆様の感想を見る限り私の作品は小説の体を成せていないようです。
残念な限りですが自分の努力不足、実力不足と改めて実感させられました。悔しいので諦めません。これから頑張ります。
一幕は読みました。
『何をどう変えればキャラクターの魅力を引き出せるのか』
とりあえず、主人公の設定やキャラの作り込みが甘い気がします。心理や行動と設定とが一致していないというか。
銃についてやらパンチ避けるやら技術・知識面で元軍人の殺し屋って設定が用いられてはいるのですが、行動とか反応とかセリフとかの精神的な面はなんというかラノベの平凡な高校生主人公みたいに見えました。その設定だけだと一先ずゴルゴ13みたいなハードボイルドをイメージするので、それとの乖離による違和感がすごいというか。
行動にも最初から違和感が目立ちます。まず、いくら異常事態に動転しているとしても初対面の相手に自分が殺し屋だとか言いますかね? むしろプロの殺し屋ならどんな場面でも人に素性明かしたりしないよう癖がついてるとかの方がリアルに思えます。主人公目線で殺し屋とかまで名乗る必要ないのにべらべら過去を喋っていて、それで「プロは~」とか語ってんのとかダサく見えました。
精神より先に身体がってのも、戦闘での反射神経はともかくこれを口にまで適用すると素人臭くないですかね。命がけの仕事だからこそ危機管理能力が大事で、危険の気配がしている中で迂闊な事言うのってプロらしいですか?
そして一番引っ掛かったのは、エソラが防御の説明のために自分を撃ったとき、主人公が”目を瞑っていた”ところです。なんで散々人を殺してきた主人公が拳銃自殺ごときで目を瞑るんでしょう?
例えばこれが、戦闘訓練を叩きこまれたけど代わりにろくな教育を受けてないから精神はかなり未熟とか、殺し屋と言っても軍人や悪人とかが相手で子供殺しは絶対にやらないダークヒーロー的な殺し屋だったとか、更に細かい設定でカバーされていたらまだわかるんですがね。
クライマックス付近も、殺し屋が初めての感情がどうとか友達がどうとか言っているんですが、28歳の殺し屋が会って一日か数日そこらの10代っぽい女の子を対等な友達として感情移入してるのはおかしいと思うんですよ。
展開・それっぽい文を書くこと優先で、そのキャラの思考のシミュレートとかが出来ていないんじゃないかと思います。現実味がない・嘘くさいから薄っぺらく見えるんでしょう。
『客観的に見て何が足りないのか』
何より基本的に情報の不足が目立ちます。多分キャラの描き方と同じで、「何故そうなるか」とか「自然とこうなるだろう」とかの状況や読者目線のシミュレートが足りてないのかなと。論理的思考とか段取りとかが出来てないというか。
謎を置いたり、冒頭のよくわからない状況から出して説明していったりシーンを前後させたりというあえての手法自体は別にいいのですが、明かす順序とか以前に読者に最低限場面を把握・理解させるだけの情報量が足りていません。
まあACT1冒頭は記憶喪失ないし突然の精神転移みたいな状態なのでそこはいいとしても、その後どういう経緯で病院に行ったとか、いきなり学校に向かうとか、その展開に至る経緯がわからないまま進みますよね。
例えば、主人公の行動として、自分がどこの誰なのかはまず調べるんでしょうけど、財布を見てマツバくんの学生証が入っていたとかで学校まではわかるとしても、何もわからない異世界でいきなりその足で「じゃあ学校行っとくか」ってなります? 物理的な話としても、山中にいるとこから始まって下山して病院で検査・治療してから学校行って四時限目に着けるんでしょうか? 間に合うにしても、結局明日以降でいいかって感じになりません? それにエソラは病院でなら医者に見えていたはずですが、普通に学校にいるのは何故ですか? 元から生徒だったのか、主人公のために不法侵入でついてきたのですか?
学校には不良がいて、パシリとかの文化があって、どうやらOBがきて多分ギャグの就労ビザがどうのやったあと、突然殺人級パンチを放ってくる。あれは主人公が鍛えてなさ過ぎてめっちゃ苦しいだけということ? それともさっきまでギャグっぽかったのに急に戦場がどうとか言っているように、学校でも殺し合いが普通? 魔法使いの学校とかではなさそうですが、生徒同士が殺し合ったりするのでしょうか。仮にそうだとしたら、それで学校とか教師とかが成立するんでしょうか? そしてそこに突然青髪?魔法使いが来て重力攻撃してきたけれど、その後他の不良は一体どこへ?
これも展開優先で整合性とかに頭が回ってないんじゃないかと。なんというか、アニメか漫画のネームみたいなのを文字起こししたみたい感覚で文章書いてませんか。頭に浮かんだシーンを文にしているというか。しかしこれは文章ですから、各シーンには状況を把握させるための前置きとかも必要です。
世界についての情報も、まあ説明っぽくなり過ぎないようにあえて授業でやったのでしょうが、それより学校とかの方が謎なんですよ。異世界だとか人間の住める領域が少ないとか魔法使いや冒険者とか物騒な感じはあるけど、片や医療は現実のそれに近そうだし戦闘訓練用じゃない普通の学校もある。どういう社会なのかが抜け落ちているんですよね。テンプレじゃないからこそ他のテンプレ作品より説明しなきゃいけないことは増えます。
これも多分シミュレートが足りていないからなのでしょう。主人公の立場になって考えた時に優先度の高い情報からまとめるべきというか。特に殺し屋とか比較的合理的に動けそうな人間なわけですから。
ひとまず主人公として生活することになるなら、まずは主人公の素性確認ですよね。まずそこが気になって身分証とか確認すると思います。なぜ山にいたのかもそうです、文明レベルが大差ないならなぜ子供が朝からこんなところにいたのかとか真っ先に思考巡らせますよね。どうやら自殺のために山にいたようですが、それがまだわからない段階且つ非日常に慣れている主人公目線では、例えば誰か敵に追われている可能性とかも考えると思うんですよ。しかも異様な戦力持ってる女がそこにいたら、普通は偶然居合わせたとかすんなり思わないですよね。まず自分の原状との関与を疑うと思うんですよ。
治安や食糧もそうで、魔法やら世界やら直ちに生存に関係ない事よりまず自分の生存に必要な情報に関心が向くと思います。あれはあれで極端ですが、『ロビンソン・クルーソー』とかを読んでみたらいいかと。
『文章力の向上に必要な修正部分、クセ』
やたら一人称っぽい三人称とかは、ACT0の前フリからして意図的にやってると思うので置いときます。(ただ、たまに俺と一人称が出てくるのはミスなのかもって思いますが)
上述の論理的な前提情報を置くっていうの以外で言うと、まあ回を追うごとに全体的に良くなっていってる気はします。ただ、地の文の段落中、特に段落末に鉤括弧セリフを差し込んで緩急やら会話感やらを出すような手法を好んで使っていらっしゃると思うのですが、そのあと空行入れるのは少し引っ掛かりました。
空行改行の多用はなろう向けに読みやすさを重視したアプローチなのでしょうが、それとこの手法を半端に混ぜるとかえって変な区切り方をしているように見えてしまう気がします。
あえて文とセリフを行分けずに繋げて連続性・付随性を持たせたのに、そのまま同じ話題が続いているところで空行置いて切り離すって、考え方として矛盾しているじゃないですか。
例
>少女はピクリと顔を引き攣らせて、ピシリと一本の棒の如く硬直する。そう、そのセリフはまさに25分前に彼女が放ったそれなのだ。観念したように少女はため息を吐き俯く「……あのさ」
①
②先ほどとは打って変わって真面目なトーンの、少女の声に俯いたまま視線をちらり上にやる達也。「あ、あのさ、もしもだよ? もし本当に殺し屋がいるなら強いのかな」
③達也は俯いたままパチリと目を見開いた。
④
⑤そりゃあ……そりゃあ強いさ。
⑥彼は旧ユーゴ付近で生まれ育ちある組織の意向で、その人生の殆どを知識と殺しの技術習得に費やしてきたのだ。弱いはずがなかった。「プロフェッショナルってのはprofession職業に属するって意味でな」
⑦
⑧エソラはちらりと振り返るが達也は気づかず話し続けた。
「プロが仕事をするってのはどんな状況であれ『絶対に成し遂げる』ってことなんだ。俺のダチは有名な画家なんだが、俺より年下なのに持病で寝たきりでな。それにも関わらず寿命を迎えるその時まで筆を握り続けたし……なんなら死んでも完成したキャンパスを握りしめたまま離さなくてな」
⑨
⑩エソラは興味津々に栗色の瞳を輝かせる。無意識にその小さな鼻をクンクン言わせていた。
まずなんで客観的な過程省きがちの人がこんなに視線やらの動作を逐一実況するのかも謎なんですが、例えば①と⑦は空行要らなくないですかね。多分主語が変わるとかカメラワークの切り替えで空けている感じなのでしょうが、どちらかというとこれをやるために切り替えているみたいな印象です。⑧の文なんて、そもそもいつの間にエソラは主人公に背を向けたんだっていう話で(というか向かい合ってる場面にしか読めなかったのに)、無理やり動作書いた感じがします。これもシミュレートの不足なんですかね。
④の空行はあかるんですけど、他はなんでここを繋げてここを改行・空行したんだ?みたいなちぐはぐ感が散見されます。
『非テンプレを意識した作品なので最低限のオリジナリティがある作品に仕上がっているか否か』
設定としてはテンプレ異世界とは違うんだから、それがオリジナリティだとするならそうだと思います。
ただ、創作全般における「オリジナリティ」となろう的な「テンプレ」を分けて言うなら、オリジナリティみたいなものはあんまり感じなかったです。目新しく感じるのは単に設定の説明が少ないまま進むからそもそもよくわからないためであって、一つ一つはどっかで見たような設定が曖昧に置かれているだけというか。
これは結局キャラの話と被るのですが、キャラの設定や場面にそぐわないどこかから借りてきたような展開が脈絡もなく置かれているわけですから、それは「オリジナリティ」とは言えないかと。
逆にむしろベタとか読者の予想通りみたいな展開ばかりでも、現実味や合理性・整合性に優れていて読者がすんなり把握できるものは、それは作者が自分の頭でちゃんと考えた展開だからなわけで、それなりにオリジナリティだと言えると思います。
シミュレートが足りていないというのは、それが借り物だからだと思うんですよ。
文章にしても読者とのコミュニケーションであり、どこまで説明すれば伝わるかとか、どういう文章なら読みやすいか(≒聞きやすいか)とかを自分の会話経験から導いていくものだと思うんです。
全体的に、作品のために思考を巡らせる作業が足りていないんじゃないかなと思いました。
こんばんはムラさん。まずは読んでくださりありがとうございました。
『主人公の設定やキャラの作り込みが甘い気がします。心理や行動と設定とが一致していないというか』
結局これが一番だな、と私も改めて実感しました。行動における説得力が全体的に足りませんでした。内心まぁ素人だしいいや、みたいな見切り発車や舐めがあったように思います。
発砲に目を閉じるシーンも演出の為とはいえ、自分でも古賀達也と言う人物なら目を絶対に閉じないな、とは思いつつも代替案が思い浮かばず。あのまま描き切ってしまいました。
まさしくシュミレートが足りなかったようです。
・このキャラ思いついた
・このシーン書きたい
それらを切っては貼る、そして接着剤代わりに間へ文字を詰める。を繰り返した結果、上でも述べた通り、説得力の薄い行動や、思考がキャラたちに生まれてしまったもの、と分析できました。
おっしゃる通り、キャラ達をもっと頭で動かして、キャラ達をもっと知るべきでした。
うまく書いて上げられなくて彼らにも申し訳ないです。でも皆様がそうやって、シュミレーションだったり、作り込んだり、をなさってることを知れたので俺も頑張りたいと思います。今まで考えたこともありませんでした。
あと、会話文の辺りはそれが正しいと思って書いておりました。「」で会話だけ羅列させたらダメなんだろうな、と思い込んでおりました。出来るなら寧ろ殆ど会話だけで書きたかったです。
返信の文が短くなってしまいましたが、バッチリ受け取りました。
改稿及び新作の際は参考にさせていただきます。
些か無礼でもある内容なのにわざわざお返事ありがとうございます。
長くなりましたが、単に無責任に漠然としたことを言いたくないために詳細に論じただけですから、むしろこんな長文に付き合わせて申し訳ない
やはり、予定のシーンに急いで文を充てるみたいな書き方の結果だったんですね。
だから「そのキャラらしい反応」よりも「そういうシーンでお決まりの反応」の方を置いてしまったり、シーン間の過程情報がやたら抜けていたりするんだと思います。
キャラの思考だけでなく、読者の思考のシミュレートも大事だと思います。読者はまだこれを知らないから最低限ここを説明しないとわからないよな、みたいな。
むしろ書き始めの人って書きながら展開考えるような意味での見切り発車タイプが多い気がするんで、Z姫さんは珍しいタイプな気がします。それは悪いってことじゃなくむしろ有利というか、その多数派はゼロから文章を組み立てる結果として必然性や客観性は高いけどすぐエタるので、整合性気にせず展開書ける人はゴリ押しながらもとりあえず書き進められますからね。
Z姫さんは見切り発車で書き出すというよりも書きたい物が先にあって、そのための行動を取らせるような「後付け」なんじゃないですかと。それならプロットをまとめてからその後付けをもっともらしく書く方がいいかもしれません。逆算で肉付けしていくというか。
例えば、隠れて監視してる坂吹十八番を炙り出すためにエソラを攻撃するフリをしたシーンがある。世界で四番目に強いという強キャラと渡り歩く重要な見せ場です。
これは魔法とか戦力的にも情報的にも圧倒的不利があれど反射的な回避には絶対の自信があるから出来る作戦になるはず。
しかしそうなると前世で撃たれて死んだという経緯がいくらか不都合になりますし、回避能力に限れば異能にも通用しそうみたいな経験をする展開が先にあるべきともなるかと。
そうやって論理的に必要な設定や展開を逆算すればキャラの設定とかも深まっていくんじゃないかと。
会話文については、もちろんSSみたいに羅列するばかりなのも良くはないと思うんですが、段落末に置くとかの工夫やら細かな動作説明やらは必須でもないかと。
私が言ったのは概ね下のOTZさんが言うような引っ掛かりを生む感じです。
特にZ姫さんの場合は、多分会話が羅列っぽくならないためという目的でやはり「後付け」的な文章を置きがちなんだと思うんです。だから会話文にそういう工夫が挟まるところほど、急に視線や動作とかの描写が詳細になる傾向があらわれると。
先の例文で言うと⑤⑥あたりの反応は殺し屋としての矜持みたいな感情が出たところを表現するための強調的意図が伝わってきます。そういう意図のわかりやすいところって漠然と強調されてることさえパッと見でわかればよくて、どう構成するのが最適かとかまではどうでもいいんです。読者はそこまで細かく具体的な構文ルールとかを考えながら読んだりしないですから。
しかし、片や⑧とかだと、文を長めにとるためだけに振り返る動作を書き足したんだろうなってのが透けて見えます。表現したい何かがあるわけでもなさそうな、必要性の薄いところに何らかの工夫がされてると悪目立ちするんですよね。
だから、一先ず具体的な表現モチベーションのないところでまで段落構成とかに半端な工夫をするのはやめた方がいいかと。
ちなみに自分の手元にある小説だと、段落末にセリフを置くのは大抵、直前のセリフと同じ人による続きのセリフであるパターンが多かったです。
例
「ふざけるんじゃないよ!」
先生は唾を飛ばして怒鳴った。「小便器で大便するなんて、どうかしてるだろ!?」
「和式でするのが苦手で……洋式は故障してたんです」
↑みたいなケースです。
この文は、
「ふざけるんじゃないよ! 小便器で大便するなんて、どうかしてるだろ!?」
先生は唾を飛ばして怒鳴った。
というような文にもなるところを再構成したものとも言えます。
前半の感情的なセリフをフックとしてシーンの頭に独立させるとか、後半の理由的なセリフを笑いどころとして先に付帯状況入れてから伝えたいとか、何かしらの意図であえてセリフを分割する上で、同じ人の後半のセリフを別の段落に渡すとテンポが悪いとか強調し過ぎたくないとかそういう理由で段落末に置いたものです。
こういう構造的な工夫は、特に拘りがないなら一先ず普通に書いてみた後、会話文が偏ってるところにだけやったらいいと思います。そしてその際に改めて動作をとらせる必要はなく、イメージしたセリフの強弱やら感情やらを具体化する方向で付帯状況を明示すればよいかと。
というかそもそもZ姫さんが会話文に偏るのは全体において客観的な場面情報が極端に少ないからであって、それらがあれば会話してるだけのシーンで会話文にいくらか偏ろうと別にいいと思います。
どちらかというと、会話シーン以外で触れないような動作情報が会話シーンではやたら出てくるという、情報量の配分的な不自然の方が目立ちます。
以上です、再度長文失礼しました。
いやはや無礼だなんてそんなことは、
実は死にたくなるくらい耳が痛くて返信送らせちゃおうかなとは思ったですがね笑(冗談)
でもそれは着実に、私の作品のダメな所を突いて下さった証拠だと思います。本当にありがたいです。よく考えると、情報の欠如は深刻な問題ですよね。3話まで読んだら、作品の短所長所は大体分かる、ってツイートを見かけて改めてそう思いました。
情報欠如、後付けの会話、等
確かにこれが最新話まで続くと思われたら読んでもらえないですよね。
会話文の件、具体例まで出して頂けてありがたいです。とても分かりやすかったと思います。
客観的場面情報の少なさも課題ですね。
とりあえず読書して、執筆して、ムラさんのアドバイスを元に成長したいと思いますm(__)m
ACT3/エソラという少女まで読みました。
個人的にはキャラクターはけっこう個性的に書けてると思うのですが、これを作者さん自身が無個性と感じると言うのは、もしかして「ハードボイルドを気取った殺し屋(お馬鹿)」って言う意図のキャラクターじゃなかったりするでしょうか?
シリアス顔でアホな言動をする、みたいなコメデイリリーフにはちゃんとなってる気がするのですが、もしそういう意図のキャラクターでないなら、もう少し言動を落ち着かせた方が良いと思います。
文章に関しては
>そんなことは歯牙にも掛けない古賀達也は、猛烈な速度で自身の顔と鏡を交互に指差し、「これ……誰……俺??」少女はアハハと苦笑いで「君が分からないなら誰も分からないと思うよ」
>「つまり俺は……」「うんあの、ちょっっと待って」
>両手を前に突き出す少女。
こういう地の分に台詞を挿入したり、台詞と台詞であえて改行しない形がやたら多いのが気になりました(特にACT1に)。
別に間違った文章作法ではもちろんないですが、普通は軽い台詞をさらっと流すときとかに限定的に使うので、これだけ多用されると改行している台詞との違いは何だろうとか、読みながら変に考えてしまいます。
最後にあらすじですが、全体的にエソラ視点で書かれている文章なのに「異世界で奮闘する」は変じゃないですか?
OTZさん。こんばんは。ご意見ありがとうございます。
主人公は上でOTZさんがおっしゃる意図通り、には書けておりました。
恐らくキャラクターが勝手に動く感覚が微塵もなかった。つまり、シュミレーション不足だった事が原因だと思います。
改行やら地の文に台詞やらは、ただただ俺の器量不足です。小説を書いた経験がないので、使い方を知らなかっただけです。読み手と書き手は全く異なるようで、いつも読んでいた通りには書けませんでした。
あらすじ修正します。
ありがとうございました。
管理人です。まずは当サイトの御愛用ありがとうございますm(_ _)m
ACT0とACT1以降とで、読みやすさに大きな開きがあります。ACT0は言いたいことがまとまっていて、勢いもあり、すらすら読めます。ACT1は単純に「今どういう状況なのか」スッと入ってきません。そかだれさんがおっしゃるのと同じ感想です。
「文章自体がお粗末」とおっしゃいますが、ACT0はお粗末だとは思いません。伝えたいことが整理されていれば読ませる文章は書けるはずです。ACT1はいわゆる詰め込み過ぎの状態で、読者が「これはどういうことだろう?」と興味を持てる許容範囲を超えていると感じます。
「非テンプレを意識」したというのが、良くない方向に作用しているのではないでしょうか。情報量で圧倒してテンプレとの差別化を図ろうとしているような印象を受けます。何も知らない状態で読んだらどう感じるか? という視点が欠けています。関連して、率直に言えば、会話のノリは「ライトノベルでよくあるやつ」の域で、強いオリジナリティは感じませんでした。
ACT2の弾痕関連はすらすらと興味深く読めます。文章力やキャラの個性より、「伝えたいことを絞る」ことが先ではないかと思います。
ペンギンさん
感想ありがとうございます。
仰る通り、ACT0のように時間を持って文章を精査する必要がありますね。情報量をいかに小出しにして読めるようにするか最初から書き直して見たいと思います!
伝えたいことを絞る、を意識します。
pcがお亡くなりになられたので、携帯から失礼します。フリック入力で長文ってすごく書き辛いんですね。勉強になります。
私も読みました。まだ全ては読んでいないのですが、所感というか、感想というか、ぶっちゃけこれ以上アレコレ言うのもz姫さんの精神衛生上いろんな意味でやばそうなので、ネガティブな意見は省かせていただいて…
他の方がおっしゃっているように、まずはこれがほぼ初めて書いた小説なら全然書けている部類だと思います。今まで色々な方のを拝見させて頂きましたが、小説の体をなしていないというか、散文的とか誰視点とか、そういうの以前に、国語として、日本語としてどうなんだ、という方が相当数いらしたので、その点z姫さんの小説は何を書いているのか、なにが書きたいのかは普通に理解できました。
じゃあ何がだめなんだとなるのですが、これって要するに、z姫さんの体がz姫さんの脳について来ていないんだと思います。
サッカーとかバスケットとか、とにかくスポーツをやっているとわかると思うのですが、頭の中ではシミュレート出来ていることが、実際にやってみたら、「あれ、なんか違うな」と感じるアレです。これってやっぱりスポーツだけでなく、小説というか、単純に文字に起こす作業だけでもこういう現象に陥るんですよね。
頭では理解できているはずなのに。
うまく説明できると思ってたのに。
いざアウトプットしようとしたら全然うまく伝えられない。思ったようにいかない。
z姫さんは今、おそらくこの状態なんだと思います。頭の中ではなんとなく物語が出来上がっているのに、いざ文字に起こして、世界を構築しようとしたら、あれ?なんか違うぞ?って。キャラは頑張って動いてくれてるのに、場所が、視点が、ニオイが、空気が、そもそもその空間自体が、うまく文字で表せない…みたいな。
実はこれ、解決法がありまして、それは、ひたすらに書き続けることなんです。つまり経験を積むこと。その際、できれば人に見せて感想をもらうのが一番手っ取り早いのですが、それでなくても書き続けることが大事だと思います。なので、出来ればインプットも勿論大事なのですが、どうか書き続けることも頑張ってください。
こんな上から目線で偉そうなことをダラダラとしたためているおまえはどうなんだ、とツッコまれたら、その時点で私は何も言えなくなるのですが、私も日々勉強中なので、お互い頑張りましょう!
水無土豆さん
Twitterの方でffですのでDMで直接お返ししてしまったのですが、一応こちらでも失礼します。
頭では理解できているはずなのに。
うまく説明できない、が非常に刺さりました。
書けてるつもりで書けてない、書いてる途中で違和感、みたいなのが沢山ありました。
Twitterで頂いた通り、がむしゃらに書いてみます┏○┓
しばらく時間が空いて、皆様の意見を色々客観的に見れるようになって来ました。
感想別に皆様のアドバイスを細切れにではありますが、自分用のメモとして残させて頂きました。
今後もとても役に立ちそうです。
以後はですが、ひとまず新作をゼロから書いてみて、ある程度成長したら本作の方も書き直したいと思います。その時にはまた晒しに来たいなとも……
この度はわざわざ私の為にお時間を使って頂きありがとうございました。
締め切り等は行うつもりはありませんので、時たま覗きに来ます。
それでは失礼します。