Twitterで漫画家を育成するプロジェクト「アクセルナイン」進行中
“Twitterで稼げる漫画家”は現れるか?
— ねとらぼ (@itm_nlab) March 18, 2022
Twitterで漫画家を育成するプロジェクト「アクセルナイン」が進行中。運営にその手応えを聞きましたhttps://t.co/EkDQvrZ6oX pic.twitter.com/aWmksTTXMx

Twitterで話題になった漫画が連載化され、単行本になる――これまでと違う商業漫画デビューのルートが生まれる中で、Twitterという場で漫画家を育成しようという新しい取り組みが進行しています。「Twitterで稼げる漫画家を育成する」を目標に掲げたプロジェクトの主催に、手応えや「Twitter漫画」という分野について聞きました。
―― 第1期の成果は想定と比較してどうでしたか。
工藤さん 試験的なプロジェクトということでナンバーナインと契約している1000人ほどの漫画家さんを対象にクローズドな形で募集を行い、結果として80人以上の応募がありました。最終的に、かめみずとらさんと寅さんの2人が第1期のプレーヤーとして参加しました。
アクセルナインでは、「半年でフォロワー10万人を目指す」ことと「Twitterでヒットする漫画を作る」ことの2つの目標を掲げていました。1つ目に関しては、2人とも達成はできませんでした。しかし、寅さんはプロジェクト終了後は3.6万フォロワーと参加当初と比べると4倍近い成長、参加前はフォロワー600人程度だったかめみずさんに至っては、終了後は5.6万人と圧倒的な成長でした。この点に関しては、10万人という目標にこだわる必要はなく、現状に対してどこまで伸ばせるか、が重要だという結論に至っています。
2つ目の目標「Twitterでヒットする漫画を作る」に関しては、ヒットの定義を「1話目が5万いいね以上いくこと」としていたのですが、2人とも達成してくれました。もともと2人の実力が高かったから、ということもありますが、アクセルナインで学んだことをしっかり生かしてくださったなと思っています。
―― 手応えは感じましたか。「稼げる」という目標についてはいかがでしょうか。
工藤さん 改善すべき点は少なくありませんが、手応えは正直めちゃくちゃ感じています。「稼げる」という点に関しては、かめみずとらさんの連載作品『おかえり、初恋。』しかまだ電子書籍が出ていないので断言はできませんが、同作の売上は想定していたよりもかなり高かったです。
―― ではTwitter漫画についてうかがいたいのですが、他の漫画との違いは何だと思いますか。
工藤さん 八木戸マトさんと話していてよく出るのが、「Twitter漫画の大きな特徴は4P(ページ)で漫画を作るところ」です。他の漫画と比べ圧倒的にページ数が少ないため、一般漫画ではあまり多用されない「ひとコマに2つの情報を入れる」ことも、Twitter漫画では4Pでまとめるために必要だったりします。意識としても、4Pの中でいかに情報を詰め込めるかや、4P漫画で展開を作りやすい題材を見極める必要があります。
―― 「バズり」を商業的な成功につなげるのは難しいのでしょうか。
工藤さん バズった作品が必ずしも商業的な成功につながるとは思いません。「バズり」にもいくつか種類があると思うんですが、商業的な成功につなげやすいのは、キャラクターの魅力でバズっているものだと私は思います。
逆に時事ネタや共感性の高い話題などでバズっている場合は、その作品の魅力がキャラクターやストーリーではない可能性があるので、単行本というパッケージにまとめたときに買ってもらいにくいのかなと感じます。
「アクセルナイン」で連載としてやっていくものに関しては、電子書籍としてパッケージとしてまとめたときに商品性があり、買ってもらいやすいか? というところは意識しています。
―― Twitter発のヒット作品・作家は増えると思いますか。
工藤さん 増えると思います。むしろ「アクセルナイン」を通して増やしていこうと考えています。Twitterはメディアの特性上、ストーリー漫画やバトル漫画のようなジャンルは今のところ難しいかなと思っていますが、キャラクターを好きになってもらうラブコメ漫画、キャラクター漫画を生み出す場所としては、強い力を持っていると思います。それくらい、Twitter上で漫画を読むということが当たり前になってきています。
ただ、トレンドもすぐ変わる場所であることも確かです。「アクセルナイン」では4P漫画のフォーマットでヒットさせようとしていますが、今だとタイムラインの画像表示の影響で2P漫画や1P漫画のほうが伸びやすくなっています。「アクセルナイン」では、今の形が唯一の正解ではなく、こうした変化に対してもアンテナを張ってアップデートしていきたいと思っています。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2203/14/news162.html
みんなの反応
Twitterでうける漫画と、商業でうける漫画、同人誌でうける漫画って多少方向性が違うだろうし、Twitterで何がうけるかを知ってる人がTwitterでうけたい人に教えるのはとても良いことだと思う。
— 脱兎 (@Nitokabu) March 18, 2022
キャラの魅力でバズってれば
— 棚橋たかし (@mozkuSu) March 18, 2022
稼ぎにもつながる。
なるほど
最近の成功例が
ケモ夫人かな。 https://t.co/NdNkbHShMq
Twitterでバズるマンガ養成プロジェクトの講師陣に、尊い漫画をやらしい雰囲気にさせる人が居て草 https://t.co/SD3SK14QrT pic.twitter.com/YAOVQOT5R9
— ねこがみさま (@okenokig) March 18, 2022

今のTwitter漫画が成長期なのか飽和期なのか気になります(YouTubeはたぶん飽和期)
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