【晒し】鬼が来たりて -人を殺した君はどう生きるか-
和泉龍一郎さんより
鬼が来たりて -人を殺した君はどう生きるか-
https://ncode.syosetu.com/n3186hn/

お世話になっております。
和泉龍一郎です。
・『虹の果てで待ってる』
・『FLOWERS!! -小説家になりたかった俺と、いつか小説家になる少女の物語-』
・『FLOWERS!! Z -小説家になりたい僕と、同時代の天才たち-』
・『[human]』
に引き続き、また晒しをさせてください。
今回もナイーブな題材ですので、率直な感想をいただきたいです。
どのような言葉でも歓迎します。
またお力をお貸しください。
よろしくお願いいたします。
ディスカッション
コメント一覧
話の内容的にきついけど、話自体はかなりサクサク読めました
特に語り部である樋口のサラリーマンとしての描写やある種の締観具合には共感できる部分も多かったです
神埼の心情や内面をあえて描かず、真摯に自分の罪と向き合い、贖罪とともに今の生活を歩みながら、表面上なんとか必死に維持しようとする外面の部分と、それでも赦されざる凶悪な殺人を実行してしてまった当時の描写との対比には考えさせられる部分がありました
(個人的には神埼が常に仮面を被っているような印象受けました)
しかしまぁ、読んだ直後の感想としては、思わず絶句してしまったというのが正直な感想ですかね
良くも悪くも題材として扱いが難しい部分ではありますが、決してぶれずに、善悪の主観論、感情論に傾くことなく、創作として適度な距離感を持った上での、ありのままに彼らを感情的な部分を描けてる感じはします
そこら辺は話の読みやすさに繋がっており、途中途中で考えさせられる部分、共感できる部分も多かったです
(胸くそな部分もそれなりにありましたけども)
結末に対しては、まぁ、確かに祈るしかないですね、ああなっちゃったら
一つの作品、題材としてかなり重く、消化しきれない部分は多々ありますが、それでも主題として作者や登場人物の主観に偏ることのない作品だったと思います
セト様
お読みいただきありがとうございます。
恐縮してしまうようなお褒めの言葉をいくつもいただき、光栄です。
決して後味が良くないであろう本作をとても好意的に評してくださり、
作者として誇りに思います。
常に仮面を被っているような印象、というのは鋭いです。
作者があれこれ説明するのは野暮であるのであまり触れませんが、
そこまで感じていただいて自分なりに手応えを感じました。
本当にありがとうございます。
次回作もよろしくお願いします!
その反応を聞いて、なんとなく、ああ、神埼はそこまで怯えていたんだなと思いました
必死に贖罪という名の仮面を被って、必死に周囲に対して好青年を演じ続けてたんだなと
最後まで読ませて頂きました。
以下、個人的な感想程度に受け止めて頂けると幸いです。
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まず、読みやすかったです。
個人的には、熱意に欠ける無気力タイプの主人公はあまり好感が持てないのですが、それでもするすると読み進めてしまえるだけの文章力と内容のよさがありました。
また、主人公は無気力に振り切っているというわけでもなく、その諦め具合は平凡でリアルという印象を受けたので、個人的に受け入れ難さもなく、共感できる人も多そうだな(物語に引き込めやすそうだな)と感じました。
それから、例え話の引き出しの多さと、それにウンチク臭や説教臭さを感じさせない、軽快で滑らかな語り口はとてもよかったなと思います。
ただ、刺激的なあらすじに反して序盤の展開が平坦だったので、退屈さが少し際立ってしまったように感じました。内容的にしょうがないとは思うのですが、無料で読めるWeb小説とは相性が悪そうだなと思いました。
しかし、3『GRAVITY 0』中盤からの勢いはとてもよかったです。それまでのうだつのあがらない感じから一変、登場人物も展開も巻き込んで動かしてしまう神崎のフレッシュな勢いが爽快でした。
そこからは退屈することなく読み進められ、展開や各所の余韻、各話冒頭に引用が入る構成など、全体的にとてもよかったと思います。
それから、あくまでも第三者である樋口一人の視点だけでえがかれている、という点もよかったと思います。
テーマに対する「一つの主張」を、強く読者に押しつけるようなところのないえがき方に仕上がっていたように感じました。
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また、「詰まる直前の血管のよう」や「気の弱いハムスターなら死んでしまいそう」という独特な比喩は、好みが分かれそうですが、私は好きです。
反面、センシティブな題材であるため、不必要な部分で唐突にショッキングな表現やユーモアのある表現を加えると、抵抗を感じる読者も多いかもしれないなとも思います。
特に、特徴的な三人称視点だった前作『[human]』と違い、今回は平凡な主人公視点なので、余計に唐突さやちぐはぐさが悪目立ちしてしまいやすい印象を受けました。
比喩のインパクトを重視するか作品全体の調和を重視するかは、一長一短で好みもあるでしょうし、どちらが正解ということはないだろうとは思いますが。テーマも個性もクセがあるので、意識して選択した方がよいだろうなと思っている次第です。
(私も言葉遊びが好きなので、出てくると入れたくなるのですが、ただ突っ込むと物語と喧嘩してしまうことも多いなと感じます)
また、「詰まる直前の血管」(1最後)と「飛び降り自殺をした人間のよう」(3冒頭)の比喩の部分は、「だった」→「した」→「弾けた」のように「――た」が連続しており、文章の滑らかさが唐突になくなっているなと感じました。
何らかの効果を狙って滑らかさを削ぐのはありだと思いますが、この場合だと相乗効果で独特な比喩が余計スムーズに入って来なくなるので、その点にだけ着目すると悪手かなと思います。
ただ、このような独特な比喩表現は前作『[human]』でも印象に残っており、和泉様の個性であるとも思うので。お好み次第だとは思われますが、作品に合わせて出力を調整したり、タイミングやスムーズな流れを意識して効果的に使うなど“みせ方”を工夫すると、一層 魅力的になるのではないかなと感じます。
「いつもの道をいつもの速度で~いつか詰まってしまうのではないだろうか」(6前半)の比喩は、樋口の視点であることや前後との流れを鑑みても非常に調和しているように感じられ、1話の比喩から発展したものでもあり、とても好きな表現です。
是非、この個性を削がずに活かしていって頂きたいなと思います。
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センシティブで賛否が割れそうな題材ではありましたが、作品として非常によかったなと思います。
受け入れ難い結末でもありましたが、視点の主や文章の滑らかさによって、内容にしては読後感も悪くなかったように感じました。
率直に、好きです。素敵な作品を、ありがとうございます。
和泉様の執筆活動が、上手くいきますように――。
木村直輝様
お読みいただきありがとうございます。
どこを読んでもお褒めの言葉ばかりで何度も読み返しては
胸を熱くしています。
朝も早くからコメントありがとうございます。(笑)
「率直に、好きです」だなんてまるで愛の告白をされたようで、
嬉しすぎて感情があふれてしまいます。
こちらこそ、素敵なコメントをありがとうございます。
独特と評していただいた比喩、表現については個性として
受け止めていただいて恐縮ですが、確かにとは思いますので、
個性を損なわない程度に、今後気にしていきたいと思います。
お互い頑張りましょう!
どんどん書いて、どんどん投稿して、どんどん晒しましょう!
今後ともよろしくお願いします!
大変よかったです!過去作と比べてもよりもいっそうに。
といった具合に、もはやボジョレーヌーボーみたいなことしか書けなくなってしまったのですが、本当にそう感じました。個人的には空虚な樋口と、大きな罪を背負った上で生きようとした神崎の対比がとてもよかったです。
和泉様は「素の人間」や「生の人間」を描き出すことに非常に長けているように思います。
そしてそれは、本来であればなかなかに困難なことであり、和泉様の作品を通してそういった成分を摂取できることをあらためて感謝します。
ただ直近の作品については重たい話が続いており、余計なお世話ながらご自身の気が滅入ってしまっていないか、やや心配ではあります。たまにはお気楽なお話でもいいんですよ!??(もちろん重たい話も好物ではありますが)
単なる私信のようになってしまいましたが、今後も和泉様が書きたいように書けることを、樋口さながらお祈りいたします。今作もお疲れ様でした。
ぽこぽこ様
お読みいただきありがとうございます。
ぽこぽこ様には毎回コメントをいただき、
そのたびに好意的な言葉でもって迎えていただき、
恐縮と感謝の気持ちでいっぱいです。
私自身の心まで気遣ってくださってありがとうございます(笑)
ですが気が滅入ることはありません。なぜならもうずっとこんなんだからです。(笑)
どうも自分にはお気楽な話というのはそうそう書けないようです。
しかしいつかそういったものも書いて、発表してみたいと思います。
そんな風に「お気楽な話でもいい」と言ってくださる方もいるのだと実感できましたので!
これからもよろしくお願いします!
管理人です。
すっかりスタイルが確立されていますね。冒頭からスラスラと読めて、舗装の比喩で「この小説は面白そうだ」と期待感が湧きます。今作も全部読ませていただきました。
1からの流れで、2の最初の思考は運転席でのことかと思ったので、一瞬「あれっ」ってなりました。重大な問題ではないですが一応ご報告まで。
3の「この仕事で大切なのは〜もう一つの視点を持つことだ」をセリフでなく地の文にしたのは何か理由があるのでしょうか。今話しておいても良さそうな内容だと思います。発話されていないと、(適切な喩えが浮かばないのですが)「作者から読者に直接発せられている、今言わなくてもいい蘊蓄」みたいな匂いが少し生まれます。
そこまでの描き込みのバランスが良かっただけに、4の変貌の描写のボリュームが少し足りないと感じました。丁寧に歩いていたのに急に走り出されて焦る感じです。同様に、7以降も飛ばし過ぎというか、ダイジェストっぽい感じがします。たたみかけるような効果は感じません。
6の「本当に、お前なのか?」「どうして、あんなことを?」、そんなにあっさり訊けるかなあと少し違和感がありました。実写なら演技の仕方でどうとでもなりそうですが、この文章だとあっさりしたイメージです。
モブの悪意の有り様は面白かったですが、読後の満足感はいまいちでした。神崎の過去がほぼ完全に別人格扱いで掘り下げられていない点(被害者の立場で言えば、野良犬に噛まれたようなものとでも思えというのか、という感じ)と、玲奈さんが都合のいい聖人過ぎる点が気になります。
管理人様
お読みいただき、またこのような場をお与えいただき、ありがとうございます。
今回も最後まで読んでいただけて光栄です。
神崎の過去については、確かにまだ掘り下げの余地があると言いますか、
断片的にしか描写していませんので、ボリュームの無さを感じられるのは
確かにと思います。
出来るだけ省略したい、分量を短くしたい、という思想が簡潔さに繋がっている
のだとは皆様のご意見から自覚しているところですが、省略しすぎて
掘り下げ不足になってしまう、という問題点もあるというのは
引き続き今後の課題にしたいと思います。
指摘していただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!
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読み速の皆様
今回も温かいコメントをいただきありがとうございます。
読んだけどコメントはしない派の方々も、ありがとうございます。
あらすじだけ見て止めた方、1話だけ読んで止めた方もありがとうございます。
出来ればで構いませんが、そういった方々の声も聞いてみたく晒しをさせていただいている
側面もありますので、遠慮せずに「1話で切った」等のコメントなどしていただいて
大丈夫です。理由を添えていただけるとなお助かります。
「どうすれば読者に最後まで読んでもらえるか」
というのが書き手にとって永遠の命題であるからです。
しばらくはコメント欄を確認させていただきますので、
引き続き率直な感想をお待ちしています。
今後ともよろしくお願いします!
では、また次の作品でお会いしましょう!